輝く恒星の群島

炎を見つめている

 

細かな繊維の集まりは

綿毛のようにまとまり

マッチの火をあてがうと

勢いよく燃え上がる

ほんのわずかな間で

消えてしまう火に

その猶予を与えぬよう

枯葉を散らせ

そこからさらに

火は勢いを急に増して

赤い柱を立たせる

 

枯葉の上に組んだ木に

いよいよ火が燃え移り

黒く焦がしたかと思うと

空気の流れで

呼吸しつつ

赤く赤く

息を弾ませる

 

樹皮が燃え

幹が燃え

火の塊となり

炎となる

それらは火の粉となり

とうとう限りなく

黒に近い青い空へと

昇天する

 

もう眩しく目が疲れ

見つめ続けることはできず

火照った頬を

痛いほど冷たい風に浸し

空へと目を移すと

炎が幻となり

空にまたたく

 

その空には

輝く恒星の群島が

 

薪をくべ続けなくては

炎が消えぬように

天へと送り続けられるように

 

今こうして見ても

炎は消えず

いまだに燃えている

もう消えてもよいのに

薪をくべ

燃えている

 

 

 

 

 

 

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おすすめ、提案、紹介

おすすめをするのは難しい。

 

おすすめとは提案であり

ぴったりのおすすめができるなら

それを仕事にしてしまえるほどだ。

おすすめができる人は

よほどそれに詳しく

そして相手のことも知っていなければ

ピタリとはまる提案など、できはしない。

そんな人は稀なので

僕はおすすめを尋ねない。

 

そうかと言って

お互いのことを知れないままでは仕方ない。

だからおすすめではなく

「あなたが好きなのはどれですか」と僕は訊く。

相手の好きなものがわからなくても

自分の好きなものならわかる。

相手が好きなものを

自分も好きだとは限らないけれど

「おすすめはなんですか」という

無自覚な人任せよりも

ずっと気持ちが軽い。

おすすめを求めることは

相手の能力に甘える行いでもあるように思える。

 

そうして好きだと教えてくれて

入ったスリランカ・カレーのお店は

適度なお客のほったらかし具合と

回転率を気にしてしまい

ろくに落ち着けないこともなく

ごはんも美味しい。

こうして僕はだいぶ気に入り

外食にしては珍しく、かなりの量を食べた。

すでに日にちが経ったいまも

あぁ美味しかったな…としみじみ思うほどだ。

 

僕はこうした居抜きの物件を

店舗として使うカレー屋が好きだ。

もう元がなんであったかわからない内装の中で

頑張ってカレー屋らしさを

出そうとしていたりするし

料理のレベルはきっと高いのに

恐らく立地や先入観で

味に期待をしないひとが

多いせいだと勝手な想像をしている。

お店の存続のためには

たくさんのお客さんに来て欲しいけれど

あんまり人気が出て

あの雰囲気が損なわれるのも嫌なので

頼まれもしないのに、好んで紹介はしない。

 

その代わりに

「おすすめのお店はありますか」と

尋ねられたら

「おすすめはありませんが、好きなお店ならあります」

と答えて

目の前のひとに紹介しようと思う。

 

 

 

 

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生活の習慣

朝起きると

部屋の空気を入れ替えながら

片付けと掃除をし

ジュズサンゴと

トキワシノブに水を遣る。

 

夜明け前まで見ていた夢は

白む空とともに朧げになり

もう今は、消えている。

 

使わないアルミニウムの腕時計は

果てもなく音もなく、時針を進ませる。

その時の中で落ちた

赤い実のいくつかは気がつくと芽を出し

少しずつ育っている。

 

その芽もあまり数が多ければ

間引きせざるを得ない。

ごめんね、と

意味があるようなないような

声を掛けたのち

指先でつまみ、引き抜く。

芽は、わずかな力で簡単に抜けた。

 

穏やかな風は

カーテンを揺らすことなく

部屋のなかへ

出たり入ったりを繰り返す。

 

 

 

 

 

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